近年、わが国では、少子化や核家族化が急速に進み、子どもたちと家族、地域社会との関わり方に大きな変化が生じています。子どもたちは、パソコンや携帯型ゲーム機、携帯電話などバーチャルリアリティの世界で遊ぶことが多くなり、自らの感性で表現し創造する力、自らが体験・体感しようとする意欲やエネルギーが薄れてきているように思えます。 しかし、子供たちの持つ無限の可能性は、今も昔も等しく与えられています。その可能性を引き出せるかどうかは、周りの環境によるところが大きいと言っても過言ではありません。

「淡路夢舞台キッズアート・プログラム」は、小学生を中心とした子どもたちと、さまざまな分野(絵画、彫刻、版画、デザイン、建築、写真など)の芸術家との接点を創出し、震災復興のシンボルとして生まれた「淡路夢舞台」をキャンバスに子どもたちの豊かな感性に働きかけ、次の世代の“夢”を描いてもらおうとする取組みです。

子どもたちの発想する力、創意工夫する力、表現する力を培い、さまざまな造形表現活動を通して「自分らしく生きる力」を養うため、地域、行政、企業、団体などのネットワーク、参画と共同を通して、子どもたちの未来に思いを馳せるメッセージを送ろうではありませんか。

子どもたちの豊かな感性やコミュニケーションの輪を拡げ、日本の文化力向上のため、私たちもこの活動を応援します。多くの皆様のご協力とご支援を心からお願いいたします。

                          安藤忠雄(安藤忠雄建築研究所)     貝原俊民(前兵庫県知事)

                          南部靖之(株式会社パソナグループ)   蓑 豊(兵庫県立美術館)