淡路夢舞台の計画図

時空を超えて自然と共生する
「安藤忠雄ワールド」

「淡路夢舞台」は、明石海峡大橋の開通する1998年に合わせて完成する予定で計画が進められていました。
すでに実施計画をほとんど終え、いよいよ着工という時に、阪神・淡路大震災が起こりました。

夢舞台は、震源地の近くに位置していたため、震災後、調査が行われました。敷地内にもいくつかの活断層が発見されたため、 設計変更をすることになりました。(②:変更前)設計変更と建設に2年を要し、「淡路夢舞台」は、2000年 3月 「淡路花博 ジャパンフローラ2000」の開幕と同時にオープンしました。(①:現在の配置)

淡路夢舞台
国際会議場
グランドニッコー淡路
展望テラス
あわじグリーン館
野外劇場

「淡路夢舞台」を訪れる人々に、水、風、光、陰、空、山、そして海など、日常見過ごしてしまいがちな自然の様相をどれだけ感じ取ってもらえるかー。

21世紀はもはや、放っておけば自然が環境を整えてくれる時代ではなく、一人ひとりが強い意志をもって、積極的に自然に働きかけながら、環境と共生していかなければならない時代です。庭の木々や小川、六甲山や大阪湾といった身近な自然から地震などの天災も含めた地球規模の長期変動に至るまで、私たちが生きている「環境」に対する意識を少しでも高めるきっかけになればと考えています。

2000年という節目の年に誕生した夢舞台。これから千年の時を超え、水と緑に囲まれて、人々に勇気を与え続ける場所に育ってほしいと願っています。

~  淡路夢舞台写真集 「21世紀の夢の舞台」
安藤忠雄 より抜粋  ~

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